硬毛化とは?硬毛化してしまったときの対処法を解説
目次
硬毛化とは?
硬毛化とは、脱毛することによって脱毛前よりも毛が太くなる現象のことを言います。このほか「多毛化」・「増毛化」と呼ばれることもあります。しかし、毛穴の数は生まれつき決まっており脱毛によって毛穴が増えることはないため、毛自体が増えるとは考えにくいとされています。毛が以前に比べると太く、硬くなってしまうために、毛が増えたように感じられるのがこの現象の特徴です。
硬毛化が起こる頻度はおよそ100人に1人と言われています。発症してしまう確率はそこまで高くはないですが、リスクを知っておくことは大切です。現に当サロンでは毎月硬毛化でお悩みの方が多くいらっしゃいます。
硬毛化は、脱毛を始めてすぐに分かるのではなく、症状が出はじめるのは施術開始から1~3カ月経過したあとになります。
そして、硬毛化が起こるかどうかは事前に判定できるものではないので、実際に脱毛を開始して施術を受けてみないとわかりません。仮に硬毛化してしまったとしても数本で済むケースもあれば、ほぼすべての毛が硬毛化してしまう方もいます。
起こるか起こらないか、どの程度が硬毛化するのかを含めて、やってみなければわからないのです。
硬毛化はなぜ起こるのか
硬毛化の詳しい原因ははっきりとは解明されていません。仮説として言われているのが、「脱毛によって本来は抜けるはずだった毛が、逆に刺激されてしまい活性化する」ということです。
たとえば脱毛機の出力が十分でなく、毛根にきちんとダメージを与えられなかった場合などに起こりやすいとされています。レーザーやライトで熱ダメージを与えるはずが、出力が十分でなかったり、ムダ毛自体がうまく反応しなかったりすると、ダメージではなく刺激となって発毛組織が活性化してしまうのではないか、と言われています。
しかしこれも仮説に過ぎず、原因の究明には至っていないのが現状。どの脱毛機(ニードル脱毛は除く)を使っていても硬毛化のリスクがあり、医療レーザーやフラッシュ脱毛を扱うどのクリニック・サロンでもこの現象が起こっても不思議ではありません。詳しい原因がまだわかっていないので、絶対に起こらないとは残念ながら言えないのです。
硬毛化しても脱毛を続けて良いのか?
硬毛化してしまってもレーザーやフラッシュ脱毛の場合、施術前日などに剃毛が必要なのですぐに気づけないことも多くあります。
何度か通っている内に脱毛の効果が薄いな、、、前よりも濃くなっている気がするというところから発覚する場合があります。
硬毛化が発覚した時点で、一旦照射を止めてクリニックの医師やサロンのスタッフに相談しましょう。
そのまま照射を続けても硬毛化が無くなる事はありません。
むしろ悪化させていってしまう事がほとんどです。
自分で毛抜きしても良いの?
ご自身で毛抜きや剃毛などの一時的な脱毛はされても問題ありません。
ですが、一時的な脱毛をしたことによって硬毛化が改善されることはありません。
硬毛化しやすい人の特徴
- 毛穴が開き気味
- うぶ毛が多い
- 極端に痛みに弱い
上記の他にも色白な方、肥満傾向のある方、毛が立って生えている方等の意見がありますが、明らかに硬毛化になりやすい人というのは現時点ではわかってはいません。
硬毛化になりやすい部位
- 顔(もみあげの下からあご下にかけてのフェイスライン)
- うなじ
- 肩まわり
- 背中
- お腹
- 二の腕
- 太もも
硬毛化は、うぶ毛が多い部位や、皮毛角(肌と毛の角度)が大きい部位に起こりやすいといわれています。
顔や二の腕、背中などはうぶ毛が多く、皮毛角も大きい部位のため、それだけ硬毛化リスクが高いといえるでしょう。
うぶ毛が多い部位
うぶ毛はメラニン量が少なく、熱が十分加わりにくいため、発毛組織が破壊できない場合もあります。
毛根が生きていれば、何らかのメカニズムで細胞や組織が刺激され、毛が太く硬くなる可能性があるでしょう。
皮毛角が大きい部位
皮毛角とは皮膚と毛が作る角度の事で、皮毛角が大きいとは、毛の角度が立っている状態の事を指します。
立っている毛は毛根が深く、熱エネルギーを与えられる表面積が少ないため、脱毛が難しいといわれています。
自然に治る?放置してもよいの?
硬毛化してしまった時の対処法
硬毛化と診断された場合、
- 脱毛を続ける
- ニードル脱毛に移行する
- 放置して自然治癒を目指す
といった対応が取られます。
無料で再照射を受けられるクリニックもあるようですので脱毛を始める際にはそのような保障のあるクリニックを選ぶのも良いでしょう。
1.照射を続ける
硬毛化が熱エネルギーの不足で起こったのなら、同じ脱毛機かつ同じ条件で照射を続けてもあまり改善しないという説があります。
そのため、出力を高くしたり、レーザーの波長を変えたりする対応がよく取られます。
アレキサンドライトレーザーまたは光(IPLなど)の脱毛機を使っている場合は、ダイオードレーザーまたはヤグレーザーに変更することもあるでしょう。
照射出力が強すぎるとお肌に負担がかかるため、照射前に医師がお肌の状態を確認してから進めます。
メリット:保障がある場合は余計な費用が掛からない
デメリット:効果は個人差有り。悪化する場合もある
2.放置して自然治癒を目指す
硬毛化に対して次に照射するまでの期間を空けることに対しては、よい・悪い両方の意見があります。
放置をよしとする説は、毛周期に任せることで自然に元の太さに戻る可能性があるという考え方です。
そのため、硬毛化と診断したら、その部位の脱毛をしばらく休むよう指示するクリニックもあります。
ただし、毛抜きなどで毛根から抜いてしまうと、次に脱毛した際に効果が得られなくなるので避けるようにしてください。
メリット:余計な費用が掛からない
デメリット:毛周期に合わせて根気よく待つ期間が必要
※あくまでも戻る可能性があるだけで、確実性は無い
3.ニードル脱毛(美容電気脱毛)に移行する
ニードル脱毛(美容電気脱毛)とは、まず毛包にプローブという細い電極を挿入し、微弱な電流を流し1本ずつ処理していく脱毛方法になります。
永久脱毛が行える唯一の方法としてFDA(米国食品医薬品局)がPermanent Hair Removal(=永久脱毛)と認めた脱毛法です。
毛根部にある発毛組織に直接ダメージを与える事が可能な為、硬毛化のリスクが唯一無い、持続的な脱毛方法です。
メリット:硬毛化を対処する方法として一番確実
デメリット:施術時間がかかる
>>医療レーザー脱毛・光(フラッシュ)脱毛・ニードル脱毛の違い
硬毛化の予防方法は?
「硬毛化は不安だけど脱毛したい」という人もいるでしょう。
ここまで説明したように、硬毛化は誰にでも起こる可能性があるため、完全に予防することはできません。
硬毛化になった場合に備え、ニードル脱毛(美容電気脱毛)で硬毛化を対処できることを知っていれば、いざとなった時に頼れる強い味方になることが出来ます!
硬毛化でお悩みの方、カウンセリングだけでも一度ご相談しにいらしてください。
硬毛化の脱毛でよくある質問
Q1:硬毛化してしまったら、このままの状態なのか?
A1:自然治癒で改善される可能性もありますが、何もしなければそのままの状態の可能性が高いです。
Q2:硬毛化の脱毛はニードル脱毛(美容電気脱毛)が効果的?
A2:一番確実な方法としては、ニードル脱毛(美容電気脱毛)が挙げられます。
Q3:脱毛完了するまでにどのくらいの期間が必要?
A3:脱毛箇所や、毛量によってかなり個人差がございます。
カウンセリングや体験へ来て頂ければ、具体的なお時間や料金の目安がご案内できます。
Q4:硬毛化かもしれない、、、と気づいたら照射は避けるべき?
A4:硬毛化を疑い始めた時点から照射は避けて頂き、まずご自身が通っているサロンやクリニックのドクターにご相談ください。
Q5:照射と合わせてニードル脱毛も施術可能ですか?
A5:照射間隔の期間を2ヶ月程あけて頂ければ可能ではございますが、効果があるかないか分かりずらい為、あまりお勧めしません。